ご安全に。
先日粉じんとじん肺の話をする機会がありました。
粉じんにさらされる作業は、鉱業、鋳物業、製造業、建設業などで多岐にわたっています。現在、この粉じん作業で働いている方は約51万人おられます。
この粉じんですが、長期間吸い続けるとじん肺という肺の病気になります。医学の発達した現在においても、じん肺への有効な治療法はありません。
どこの事業所も設備改善や保護具着用の徹底などで努力されています。それでも働く方がじん肺に発症する人数は、毎年200人前後で推移しています。この人数が減る傾向にないのが問題です。
つまり、じん肺に罹らないため、働く方一人ひとりの理解が不足しているからでしょうか。粉じんをできるだけ吸わないように作業姿勢や作業行動の見直し、保護具が有効に機能しているかを自ら点検確認なども重要なことです。
労働衛生では、良いことをしても悪いことをしても中々結果が出ません。そのために、労働安全が優先されて、なおざりになることもあります。数十年後にじん肺などの疾病で苦しまないように正しい知識で健康に留意する必要があります。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所