田中安全衛生blog

安全衛生全般についての日々の出来事や感じた事を書いています。

2019年02月

ご安全に。
私の会社人生の半分以上は、現場でした。
金型製作現場でしたので、モノづくりの最先端という自負がありました。
切削加工は、工作機械による理論も必要ですし、相当な技能も求められます。
一品料理の金型製作の作業では、日々作業方法を考えて実行する必要があります。
毎日の製作工程に変化がありますし、日々挑戦という気持ちもありました。
まさに「事件は現場で起きている」状態だった気がします。
その後、安全衛生部門に異動した訳ですが・・・
時は17年過ぎ、定年の数日前に職場を巡回した時に、ある職場の安全担当の方が言われました。
「うちの課長は、いくら忙しくても午前と午後に必ず職場巡回されます」
丁度、その日が中央安全委員会でしたので、私はその話を紹介して置きました。
最近ですが、その方と話す機会がありました。
やっぱり、その後も継続して、必ず自分の持ち場の職場を巡回しているそうです。
この話を聞いて、嬉しくてたまらなくなりました。
現場に出て現場の状況が分かって、初めて指導が出来ます。
現場を持つ管理者は、毎日現場へ出向き、その日の変化を感じ取る必要があります。
全ての問題は現場で起きており、現場を改善することでゼロ災達成できるでしょう。
▽タイトル「散歩待ち」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
我が国は、人口減少に加えて高齢化が急速に進んでいます。
人手不足に悩む事業者や飲食店等では、外国人に頼らざるを得ません。
日本で働く外国人労働者は、約150万と増加の一途です。
特に、技術を学ぶための技能実習生やコンビニで働く留学生等が増えています。
国は、外国人労働者を更に増やす新制度を4月より始めます。
試験により、建設業や介護等の14種類の職業で働けるようにします。
経験を積んだ技能実習生は、試験免除も謳っています。
技能実習生は、安い給料や長時間労働が社会問題化していました。
更に、製造現場では、墜落や酸欠等の死亡災害も多く起きています。
先般にも、技能実習生が、吊り足場の解体を行っていた際に、川へ墜落して死亡しました。
安全帯を着用していましたが、機能する状況ではなく、作業主任者も監視を怠っていたためでした。
外国人が、日本で安心して働ける環境は十分とは言えない状況です。
これからも、語学を含めたコミュニケーションをとりあうことも大切です。
そして、事業所のルールや体制等をしっかりと教える指導が求められています。
▽タイトル「ススキの唄」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
今日もウオーキングで一日が始まりました。
一日、一カ月、一年とほぼ同じ繰り返しの日々です。
中世の代表的な随筆の方丈記の一節です。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりためしなし・・・
災難や災害が起きたときは、大変なことのように大騒ぎします。
当事者は、悩み苦しみながら日々を過ごすことになるのです。
月日が経ちますとやがて誰も言わなくなります。
そして、数年後に同じようなことが起こります。
長い歴史の流れの中では、繰り返されているのです。
方丈記の作者は、そんなことを言いたかったのでしょうか。
中世の時代も現代も「人」として捉えたときは、何ら変わっていないのかも知れません。
だからこそ、先人たちの考え方を書いた本を読むことに価値があるのでしょう。
▽タイトル「早朝の構内」
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写真撮影は、私の兄三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
私たちが生きてゆくためには、呼吸は大切です。
この呼吸ですが、心身の健康と密接に関係しています。
ゆっくりしたリズムで深く長い呼吸をすると良いようです。
たくさんの酸素が全身に行き渡り、自律神経も安定してきます。
そこで、リズム深呼吸ですが、6秒吸って9秒程吐きます
ゆったりした呼吸のリズムで、やる気や集中力が高まってきます。
息を吐き切ると自然に肺に空気がたくさん入ってきます。
深くて長い呼吸法をすると、姿勢も良くなります
自律神経のバランスもとれ、脳と体が蘇るようです。
ぜひ日常の生活に取り入れて心と体を元気にしましょう。
▽タイトル「大きな木」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
競泳の池江選手が白血病を公表されました。
水泳界や世界に激震が走っています。
昨年のアジア大会で6冠を達成しMVPに輝いた姿が焼き付いています。
日本中の誰もが、「とにかく治してほしい」としか祈っていないでしょう。
本人は、東京五輪出場にも意欲的なようですが、無理をして欲しくありません。
健康な体さえあれば、いつでも水泳はできます。
思い起こせば、サラリーマン時代に一緒に働く仲間を二人も亡くしました。
二人共、安全衛生スタッフ仲間で、私より若い方でした。
こんな経験は、思い出すだけで哀しくなります。
健康さえあれば、何でもできます。
健康さえあれば、何でも取り戻せます。
健康さえあれば、絶対に夢は叶えられます
私は、いつも夢や目標は大切と言っています。
でも、人生も仕事も何でも、超最高に大事なのは健康です。
▽タイトル「小休止」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
事業所に置いて、省人化や自動化は避けて通れません。
多くの製造現場は、たくさんの産業用ロボットが導入されています。
これにより、生産性向上が図られ、重筋作業等への労働災害防止にもなっています。
一方で、特有な労働災害を起こす危険性もあります。
産業用ロボットによる労働災害は、可動範囲に立ち入り挟まれるものが大半です。
労働安全衛生規則では、産業用ロボット使用時の取り決めが次のように定められています。
・可動範囲内での教示等作業は、規程作成等で危険防止の措置をする。
・動作中を表示し停止や誤操作防止の措置をする。
・安全柵等を設けて危険を防止する。
・検査等の場合は停止し表示する。
・作業開始前に点検する。
また、産業用ロボットの教示・検査等の業務者には、特別教育が義務付けられています。
教示作業は、学科7時間と実技3時間の合計10時間です。
検査作業は、学科9時間と実技4時間の合計13時間です。
教示や検査作業は、駆動源を遮断せずに産業ロボット近くへ立ち入る必要があります。
近年はロボット技術の進歩により、定格出力80W以下で人に接触しても危険性がない「協働ロボット」が出ています。
この「協働ロボット」の導入により、労働災害ゼロと生産性向上が達成できそうです。 
▽タイトル「チョコちゃん」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
毎年12月から4月までは、安全衛生教育促進運動が展開されています。
この時期に法定教育及び法定以外の研修を含めた安全衛生教育の推進が求められています。
事業所において、特別教育等の法定教育は確実に実施されていることでしょう。
私が気がかりなのは、再教育です。
労働安全衛生法60条の2には、危険有害業務の従事者への再教育が定められています。
この再教育は、資格等取得してから、おおむね5年ごとに行うことになっています。
製造業や建設業等では、クレーンやフォークリフト作業等が該当するでしょう。
また安全衛生教育要綱では、安全管理者や職長等の全ての対象者へも、おおむね5年ごとの再教育が謳われています。
働く方の職業生活を通じて、適時適切な再教育を推進することは大切です。
事業所の再教育を企画、実施すれば、事故災害防止の基礎となるでしょう。
▽タイトル「私のテーブル」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
作業主任者は、労働災害防止の管理を必要とする一定の作業について選任義務がある資格です。
労働安全衛生法14条には、31作業が謳われています。
例えば、プレス機械作業主任者や足場の組立て等作業主任者があります。
何れも、免許取得か技能講習を修了しなければいけません。
事業所で作業主任者を選任した際は、氏名及び実施事項を作業場に掲示が必要です。
夜勤等の交代勤務の場合は、原則として直毎に選任しなければいけません。
作業主任者の職務は、次のようになっています。
・作業を直接指揮する。
・作業開始前に安全装置等を点検し、異常時は必要な措置をとる。
・作業中は治工具等の使用状況を監視する。
・作業中は保護具等の使用状況を監視する。
この様に、作業主任者は、現場監督者としての職長の職務と似通っています。
しかし、一定の作業の場合は、作業主任者の方が上位資格となり責任も大きくなります。
作業主任者には、高い専門技術と作業中の安全確保が求められているのです。
作業主任者は、作業中の監視等の職務を怠り、事故災害に繋がることのないよう意識を高めていきましょう。
▽タイトル「寒げいこの日」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
労働安全衛生規則では、特定の作業を行う際、当該作業の指揮者を定めて、作業指揮を行うとしています。
作業指揮者を定めて行う作業は、安全関係だけでも20作業程あります。
例えば、重量100kg以上の荷を貨物自動車等に積み卸しする作業などが対象です。
特に免許等の資格は不要ですが、知識や経験の豊富な者から選任することになっています。
そのため、積み卸し作業指揮者教育などが、各講習機関で行なわれています。
該当作業での知識を必要としますので、学習していただきたいものです。
また、高さ5m未満の足場の組立て作業でも、作業指揮者を選任します。
高さ5m以上になれば、足場の組立て作業主任者の資格者が作業指揮も兼ねることになります。
この作業指揮者の職務は、作業方法及び順序を労働者へ周知させます。
更に大切なことは、直接に作業を指揮することです。
作業指揮者が、作業中に持ち場を離れた場合は重大な過失となり得ます。
作業指揮者の職務には、器具や工具を点検し不良品を取り除くことを規定しているものがあります。
従って、器具や工具を用いる作業では、作業指揮者自らが点検して安全確保をしなければいけません。
▽タイトル「散歩の道端」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
北海道は、観測史上最強の寒波襲来で猛吹雪が続いています。
これまでに殆ど経験のないような寒さのようです。
防寒対策を万全にしてお過ごしいただきたいと思います。
その北海道でのニュースですが、7日午後10時頃、JR千歳線を走行中の普通列車での出来事です。
駅に到着した際、車掌は、安全確認のため乗務員室の窓から顔を出した時、線路付近にメガネを落としました。
メガネに付いた雪を取ろうとして誤って落としたようです。
その後、車掌は、「メガネが無くこれ以上乗務できない」と指令センターに連絡しました。
JRは、代わりの車掌を手配したために、約1時間遅れ、乗客300人程に影響が出たようです。
この記事を見たときに、ヒヤリハットを活かしているなぁ、と思いました。
メガネの度数等の状況は、よく分かりません。
しかし、自分の失敗や列車の遅れを思えば、報告しない選択もあり得ます。
失敗をキチンと報告し、最善の安全対策をとったのは、素晴らしいことです。
今後も、このヒヤリハットを活かして安全対策をしていただきたいものです。
代わりのメガネを備えて置く等の改善策が、生まれてくることでしょう。
▽タイトル「jump」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

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