ご安全に。
私の会社人生の半分以上は、現場でした。
金型製作現場でしたので、モノづくりの最先端という自負がありました。
切削加工は、工作機械による理論も必要ですし、相当な技能も求められます。
一品料理の金型製作の作業では、日々作業方法を考えて実行する必要があります。
毎日の製作工程に変化がありますし、日々挑戦という気持ちもありました。
まさに「事件は現場で起きている」状態だった気がします。
その後、安全衛生部門に異動した訳ですが・・・
時は17年過ぎ、定年の数日前に職場を巡回した時に、ある職場の安全担当の方が言われました。
「うちの課長は、いくら忙しくても午前と午後に必ず職場巡回されます」
丁度、その日が中央安全委員会でしたので、私はその話を紹介して置きました。
最近ですが、その方と話す機会がありました。
やっぱり、その後も継続して、必ず自分の持ち場の職場を巡回しているそうです。
この話を聞いて、嬉しくてたまらなくなりました。
現場に出て現場の状況が分かって、初めて指導が出来ます。
現場を持つ管理者は、毎日現場へ出向き、その日の変化を感じ取る必要があります。
全ての問題は現場で起きており、現場を改善することでゼロ災達成できるでしょう。
▽タイトル「散歩待ち」
写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所