田中安全衛生blog

安全衛生全般についての日々の出来事や感じた事を書いています。

2018年11月

ご安全に。
これからの時期に注意しなければいけない一つに一酸化炭素中毒があります。
石油やガスストーブ等で室内を温める際には、特に気を付ける必要があります。
作業場所を閉め切った中での内燃機関の使用も思わぬ災害となります。
酸素が少なくなったまま燃焼を続けると一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は、無味・無臭、無刺激のため自分では気づきません。
仮に気づいた時でも運動神経が麻痺していて、体が思うように動かないのです。
私たちの身体は、酸素を赤血球のヘモグロビンへくっつけて体の隅々まで運んでいます。
一酸化炭素は、酸素の300倍もの早さでヘモグロビンとくっつき酸素運搬を妨害します。
その結果、酸素が身体に行き渡らなくなり様々な障害が起きます。
これが一酸化炭素中毒と言われるものです。
頭痛から始まり吐き気やめまいとなり、最悪の場合は死に至ります。
対策は、室内の酸素濃度を低下させないように定期的な換気です。
一酸化炭素発生による危険が予測される場所では、警報装置の設置をします。
石油ストーブや内燃機関を使用する職場では、一酸化炭素中毒の教育を徹底し周知しましょう。
▽タイトル「青パパイヤ」
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写真撮影は、私の兄三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
11月末になり、朝夕の気温の下がりが大きくなりました。
職場や家庭でストーブが出されたところも多いことと思います。
ストーブの危険性は、何と言っても火災と火傷に注意が必要です。
毎年11月頃から増加し、年末年始にかけてピークを迎えます。
石油ストーブは、灯油を燃料としていますので、一度火が付くと燃え広がります。
火を消さずに給油しているのを見掛けることがありますが、最も危険です。
灯油のついた軍手や衣服が、燃え上がり火傷を負う事例もあります。
給油タンクの栓が不十分での零れや、周囲の可燃物が燃えて出火しています。
何れも人の不注意が原因のものが大半です。
最近は、電気ストーブを使われるところも多いようです。
電気ストーブも輻射熱により出火する危険は同じです。
火災と火傷への対策の一番は、整理整頓(2S)です。
ストーブ周辺には、燃えやすいものを置かないようにしましょう。
ストーブと燃えやすいものとの安全距離が決まっています。
概ね1m前後で設定されていることと思います。
火災も事故災害も危険源より離れることが大切です。
ストーブを出した時に、再度に取説を読み安全距離を確認し周知しましょう。
▽タイトル「奥津渓」
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▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
安全帯という保護具は、高所作業においてなくてはならないものです。
この安全帯の名称ですが、今年6月19日の安衛令改正により墜落制止用器具になりました。
来年2月1日より施行されますので、関係者の方は準備に多忙のことでしょう。
少し長い名称になったのは、何故でしょうか。
墜落制止とは、万一に墜落した際に地面等への激突を制止するという意味です。
そのために用いる器具として、墜落制止用器具という名称になったようです。
現在の安全帯は、胴ベルト型(1本つり、U字つり)とフルハーネス型があります。
この中でU字つりの胴ベルト型安全帯には、墜落を制止する機能がありません。
国際的な動向を考慮し、U字つり用胴ベルト型を墜落制止用器具より外しています。
U字つり用胴ベルト型の使用では、フルハーネス型と併用する必要があります。
また、今回の改正で原則としてフルハーネス型を使用することになりました。
但し、高さが6.75m以下では、胴ベルト型(1本つり)も使用できます。
諸外国においては、墜落制止用器具と言えば、フルハーネス型です。
尚、現場においては「安全帯」「胴ベルト型」「ハーネス型安全帯」等の名称が馴染みやすいでしょう。
このフルハーネス型を使用する作業は、特別教育が義務付けられました。
来月頃より、盛んに特別教育が行われるようですので、正しい知識を身につけましょう。
▽タイトル「グラントワの妄想」
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写真撮影は、私の兄三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
これは、1928年にアメリカのハインリッヒ氏が発表した法則です。
人間が起こす330件の事故災害のうち、1件は重大災害、29件は軽傷災害、300件はヒヤット事故に分類できると言われています。
従って、この法則は、1:29:300の法則とも呼ばれます。
更に、ヒヤット事故300件の背後には、不安全行動と不安全状態が無数に存在することも指摘しています。
無数の不安全行動と不安全状態をヒヤリハットといっても良いでしょう。
特に、数字そのものにこだわる必要はないと思います。
大切なことは、重大災害の背景に膨大なヒヤリハットがあることです。
この法則を活用してのヒヤリハット運動は有効と言えます。
しかし、ヒヤリハット運動をしても中々抽出されないということをよく聞きます。
そして、突然に重大災害が起きることはあるものです。
事故災害とヒヤリハットの関係をハインリッヒの法則を用いて分かり易く説明してあげましょう。
ヒヤリハット情報を迅速かつ的確に対応すれば、災害防止に効果大です。
▽タイトル「グラントワのイルミネーション」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
通勤時の災害とは、働く方が通勤途上で事故災害に遭うことです。
通勤災害は、昭和48年より労働災害に準じてほぼ同様な災害補償制度になっています。
自動車通勤では、交差点の出会い頭の衝突、追突、凍結等でのスリップ等が起きます。
対策としては、交通規則の順守は当然ですが、天候や路面状況を踏まえて安全運転の心がけが必要です。
バイク通勤では、交差点での衝突や滑りやすい路面での転倒等の単独事故も起きます。
対策としては、自動車等から発見されにくいこともあり注意必要です。
自転車通勤では、自動車や歩行者との衝突や路面の凹凸でハンドルをとられて転倒が多いようです。
対策としては、交通規則順守や傘差し・携帯電話操作等の危険運転の禁止です。
最後に徒歩通勤ですが、青信号に従っていても自動車や自転車との接触もあります。
対策としては、周囲の安全確認や反射材の携行など、自身を守ることも大切です。
何れの乗り物を使っても、最後は歩くと思います。
これから冬季になれば凍結路面や階段といった危険な場所での転倒が多く起きます。
少しの段差で足をとられて転倒する等、日常のありふれた場所でも要注意です。
対策としては、凍結時や悪天時には、足下確認を十分行います。
そして、歩幅を短くし前に重心を置くことを心がけて歩きます。
通勤災害も労働災害と同様に、発生すれば本人も事業所もマイナスしかありません。
通勤時の災害へも意識を高めて防止活動を行いましょう。
▽タイトル「双川峡」
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写真撮影は、私の兄三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
手指の災害は、職業性負傷の中でも最も多い一つです。
しかし、指切断等しない限りは、不休災害若しくは微小災害として処理されています。
私の現場時代は、鋼材を工作機械で加工する業務がメインでした。
機械加工によって発生する切り屑を切粉と言っていました。
その切粉や加工物のエッジ等で手指の表皮を薄く切ってしまいます。
手指の皮ですので血が出るか出ないか程度のものであり、そのまま作業していました。
素手での感触による作業もありましたので、その切れた指では当分不便を感じたものです。
そして、切れた部分に機械油が滲んで入り、いく筋もの線が手指にありました。
手を洗っても、この線は落ちません。正に、入れ墨をした状態です。
今でも、事業所の現場の方と話をする時に、手のひらを見ることがあります。
修理や機械加工される方は、同じような手指になっているのを見掛けます。
素手による作業が多いのだろうなと感じているところです。
どうしても素手に頼るしかない作業は別として、保護手袋を選択すべきです。
最近は、種々の保護手袋があり、使用用途別に適切なものを選べる時代です。
手指の安全を確保するためには、保護手袋は不可欠な保護具です。
▽タイトル「朝日に靡く」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
安全の意味を正確かつ簡潔に表現できますか。
広辞苑による安全とは、安らかで危険の無いことと説明されています。
私たちが使うときは、ケガや傷害がないことでしょうか。
日常の生活でも、安全教育、安全活動、交通安全等と広く使われています。
「安」の語源は、家の中に女の人がいることで安らかで静かな意味です。
「全」の語源は、入と玉の合字で、まじりけもなく完全無欠の意味です。
従って、安全とは「安らかで危険の無いことが、将来にも永遠に続くことが管理されている状態」といえるでしょう。
この様な理想状態が周りにあろうはずがないと思いませんか。
その通りです。
安全の語源に従えば、事業所において安全が達成された等と軽々しく言えないでしょう。
更に、災害が起きてないから安全だ、とする考えは、もっと危険な考えです。
災害ゼロは、結果としてゼロだっただけです。
安全とは、永遠に危険の無いことを求める姿勢のような気がしてなりません。
▽タイトル「深入山キャンプ場の紅葉」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
テールゲートリフター(TGL)とは、トラック荷台の後部に取り付けられた昇降装置のことです。
一般的には、パワーゲートと呼ばれています。
トラック荷台からの積卸しにフォークリフト等使わず、一人で行えて便利なものです。
しかし、荷の落下や昇降板と荷台との間に手足を挟むなどの災害が急増しています。
TGLを安全に取扱うには、基本ルールを守る必要があります。
先ず、ヘルメットや手袋、安全靴等の作業にふさわしい服装です。
そして、周辺の安全を確保し平坦な場所で使用します。
始業前点検を行い、昇降板のストッパーは必ず使います。
昇降板上での作業は、転落や荷の落下に十分注意します。
昇降板に荷と共に乗ったまま、昇降するのを見掛けることがあります。
昇降板に乗ったまま昇降することは止めて下さい。
昇降板から少し離れた位置に立ち、動作中の昇降板には触らないことです。
作業者が、トラック荷台から乗り降りする際は、昇降板の動作を止めて下さい。
TGLは怖いものと認識されて動作中は近寄らない指導をお願いします。
▽タイトル「パチ屋さん」
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写真撮影は、私の兄三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
ロールボックスパレット(RBP)の講習会がありました。
RBPは、陸運業を中心にたくさんのところで使われています。
手軽に扱えるということで多用されています。
しかし、500㎏近くの荷を積載して運搬する際に本当に手軽でしょうか。

キャスター(コマ)付きですが、作業者の方へ大変な重労働を強いられています。

倒れそうになったら、人力で支えられる重さではありません。
対策は、下敷きによる死亡災害を避けるために、迷うことなく逃げることです。
これは、事業所管理者の方が、明確なルール作りをして下さい。
人力での重労働が分かれば、フォークリフトで運搬しそうです。
フォークリフトのツメの上にRBPを載せれば、滑ったり倒れるリスクが発生します。
フォークリフトでRBPを運搬するのは、避けるべきです。
フォークリフトを使う際は、平パレット等を使用する作業計画を作成しましょう。
RBPによる死亡災害が起きてから対策するようなことに成らないようにしましょう。
▽タイトル「鬼」
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写真撮影は、私の兄三浦秋男氏です。

▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
リスクアセスメント(RA)が努力義務化されて12年が経過しました。
殆どの事業所でRAが実施されていますが、効果的なものかは疑問です。
RAは、危険源を特定してリスクを見積り、優先度に応じて低減措置を検討し実施します。
この手順のなかで、リスクの見積りを大切にしがちです。
私がスタッフ時代もリスクの見積り方について、現場へ呼ばれて講習していました。
現場の多くの方は、リスクの見積り方法について関心と疑問があるようでした。
しかし、RAの最重要ポイントは、危険源の特定です。
重大な危険源を抽出することが出来なければ、何も始まらないのです。
もれなく抽出するには、作業手順書に沿ってガイドワードを利用しながら行うと良いでしょう。
作業手順書は、安全・品質・環境等を考慮して最適な手順に定めたものです。
本来は、この手順書通りにすれば、安全で間違いをしないはずです。
しかし、作業中に設備の異常事態発生や作業者も逸脱行為をするかも知れません。
異常事態発生や逸脱行為が起こることを一番よく知っているのは作業者です。
作業者同志が、手順書を通して本音で議論し、もれなく危険源を探し出していきます。
この危険源特定における議論をすることで、作業手順書を順守するという再認識ができます。
▽タイトル「金柑の実の雫」
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写真撮影は、私の兄 三浦秋男氏です。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

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