田中安全衛生blog

安全衛生全般についての日々の出来事や感じた事を書いています。

2018年04月

ご安全に。
45年前の中学卒業仲間の同窓会が200㎞離れた故郷で行われました。卒業時の半数が集まり小中学校時代の思い出で盛り上がりました。
その後、場所を〇〇〇コーヒー店に移しての二次会でした。同級生が言うには、「ここは何時間居てもいい」そうでした。
お店の雰囲気ですが、家庭でくつろぐ感じです。そして、出されたコーヒーが大きなカップになみなみと入っているのです。やっぱり何時間居てもいいそうで、愛飲家で賑わっていました。一杯のコーヒーで4時間以上しゃべり続けている人はたくさん居られるそうです
恥ずかしながら、こんな逆発想的なコーヒー店に初めて入ったのです。
そして、コーヒーを飲んでいると人を愛する心が伝わってくるのです。コーヒーは、味や香りが大切なことは当然です。それには飲んでいただく方を愛する心が土台にあることです。
私は、安全衛生の担当者になってから現場に出向いての教育を推進してきました。この教育では、「安全の心」をよく話していました。この「安全の心」は、自分を愛し人を愛する心です。
安全で大切なことはいっぱいあります。それには自分を大事にし人を愛する心が土台にないと駄目です。何かコーヒーと安全の共通点をみたようでひとり嬉しくなったひとときでした。
 ▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
先日粉じんとじん肺の話をする機会がありました。
粉じんにさらされる作業は、鉱業、鋳物業、製造業、建設業などで多岐にわたっています。現在、この粉じん作業で働いている方は約51万人おられます。
この粉じんですが、長期間吸い続けるとじん肺という肺の病気になります。医学の発達した現在においても、じん肺への有効な治療法はありません。
どこの事業所も設備改善や保護具着用の徹底などで努力されています。それでも働く方がじん肺に発症する人数は、毎年200人前後で推移しています。この人数が減る傾向にないのが問題です。
つまり、じん肺に罹らないため、働く方一人ひとりの理解が不足しているからでしょうか。粉じんをできるだけ吸わないように作業姿勢や作業行動の見直し、保護具が有効に機能しているかを自ら点検確認なども重要なことです。
労働衛生では、良いことをしても悪いことをしても中々結果が出ません。そのために、労働安全が優先されて、なおざりになることもあります。数十年後にじん肺などの疾病で苦しまないように正しい知識で健康に留意する必要があります。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
今年の島根県内の労働災害での死亡者ですが、3月までゼロ人でした。どこの事業所も頑張っておられると思っていました。
残念ですが、今月に入り屋根からの転落による死亡災害が発生しております。
本人もですが、家族の方を思うとやり切れない気持ちでいっぱいです。
安全の世界では有名な「一万人のひとり」の話です。
『〇〇製鉄〇〇工場で、28歳の社員が労働災害で亡くなった。工場のY部長は、弔問に社員宅を訪れた。25歳にして未亡人となった奥さんが、二人の子供をひざにかかえ、泣き腫らした目でうなだれていた。Y部長は、お悔やみの言葉を述べても奥さんから何の反応も返ってきません。
何度訪れてもこの状況はしばらく変わりません。
ある時、「今日も何を言っても駄目だな」と思って席を立ちかけると、今までずーとうつむいていた奥さんが顔をふっとあげて「〇〇工場では何人の方が働いておられますか」と聞いたので、Y部長は「一万人です」と応えると奥さんはさらに言葉をついで言いました。「〇〇工場にとっては主人の死によって一万人の一人を失っただけです。しかし、わが家では・・・私たちは・・・私は・・・人生の全てを失ってしまいました・・・・・」
Y部長は、事業活動するのに、ある程度の労働災害は付き物で起きてもやむおえない・・・こんな気持ちが心の底に少しはあったのですが、この奥さんの言葉を聞いて、一人ひとりはかけがえのない人なのだ、労働災害は決してあってはならないのだ、ゼロでなければならないのだ・・・と心底悟りました。
その後、〇〇工場は安全活動に一段と力を入れ優良事業所に様変わりしました。しかし、若き未亡人がその後どのような人生を歩まれたかは定かではありません・・・』
我が県も二人目の死亡災害を決して出してはなりません。労働災害は絶対にゼロにできます。
究極の目標としてゼロ災害、ゼロ疾病、明るくいきいきした職場を実現するために先取りの安全衛生活動を推進しましょう。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所
 http://www.tanakaanzen.jp/

ご安全に。
学校といっても大学の受動喫煙防止についてです。
やはり学校ということで事業所と違い建物内禁煙されており素晴らしいです。愛煙家の先生や学生も多いようで多くの喫煙所がありました。
ここのところ喫煙所に入る機会が多くなりました。私も被害でしょうか、頭がクラクラし喉が痛くなりました。
さて早速、敷地内の喫煙所を見させていただきました。平成14年健康増進法制定で対応した当時から余り改善されていないようでした。
建物外で敷地内へ喫煙所を設置されていますが、正規な屋外喫煙所ではありません。閉鎖系屋外喫煙所として屋内と同様な管理が必要です。
つまり、粉じん濃度0.15mg/㎥、気流0.2m/s、一酸化炭素濃度10ppmを守る必要があります。そのための換気装置設置や点検、測定といったことも継続実施しなければいけません。
屋内喫煙所や閉鎖系屋外喫煙所は、維持管理費だけでも馬鹿に成りません。
やはり、まずは屋外喫煙所、そして敷地内禁煙へ向かうべきです。そのための施策を組織として進めなければいけません。
敷地内禁煙を実施する大学が増えています。つまり方向性はハッキリしていますのでステップを踏んで「あるべき姿」へ向かうと良いでしょう。
事業所方針で「選択と集中」の話をよく聞きます。喫煙所も目立つところへ1箇所のみとし、きちんとした屋外喫煙所を作り徹底して管理する方法もあります。不特定多数の方の出入りが多い大学は、地域の模範に成ればしめたものです。受験生も増えると思います。
更に魅力ある大学にする丁度良い機会ですので、関係者のご健闘を祈ります。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
危険感受性を向上させる方法の一つに危険予知訓練があります。
危険(K)を予知(Y)して安全衛生を先取りする訓練(T)でKYTといいます。
KYTは、集中力を高めることや問題解決能力の向上、実践への意欲向上などで職場風土の改善が期待されます。
このKYTは、当初漫画やイラストにより実施され、この方法が何十年と続きました。
次に、イラストから自分たちの作業風景を写真に撮り、写真によるKYTです。写真により現実味のある実践型のKYTになりました。
そして、最近は動画によるKYTを行う事業所もあります。自分たちの作業をごく短時間(3分以内)の動画に撮り行うのです。
この効果はたくさんあります。リアルなKYTであり、作業手順自体も見直すチャンスが生まれます。何より自分たちの作業を客観的にみることができ、組織ぐるみで改善が図れます。
このKYTを事業所に定着させるには、毎日の訓練が大切です。毎日行うには、職制として時間を与えて援助し、一人ひとりにやる気になってもらうことです。
特にリアルなKYTを推進すれば、正しく安全な作業手順になり失敗や不良も減らせます。これが上手に回れば事業所の価値を高め利益も向上していくことでしょう。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所
 http://www.tanakaanzen.jp/

ご安全に。
昨日(JR西)がVR(バーチャルリアリティー)機器を導入し3万5千人の社員へ安全衛生教育を行うとの報道がありました。
VR教育は、少し前に書かせていただきましたが、これからの教育の主流になるでしょう。
(JR)といえば、やっぱり指差し呼称です。
指差し呼称の歴史ですが、今からおよそ100年前の大正2年に旧国鉄(現在のJR)教本で紹介されたのが始まりのようです。
また危険予知(KY)は、昭和48年に(住金和歌山)で誕生しています。そのKY手法の中に指差し呼称を取り入れ、危険予知活動として全国および世界へ普及していくのです。
いまでは鉄道の車掌さんばかりではありません。飛行場や客室乗務員での安全確認、医療従事者の方が盛んにやっておられます。私達は、この行動を間近に見ており、安全と安心の提供に感謝しています。
この指差し呼称は、いいことがいっぱいあります。
お金も掛からず誰でもすぐにできることです。でも、これを徹底させるには相当の労力とそれなりの施策が必要です。必要性と効果および正しいやり方を理解させることも大切です。
より多くの事業所が指差し呼称を取り入れて、事故災害を未然に防ぐことと周りの方へ安心感を与えていただきたいものです。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
昨日浴室へいい調子で入ったところ、石鹸の泡で滑り転びかけました。
皆さんも些細なことから大事故になることを何度か経験していると思います。私の体験した一つを紹介します。
かなり前ですが、あの日も社内事故の対策処理などで帰宅が遅くなりました。そして、何とか温泉場が閉まるまでに行こうと車を走らせました。しばらく走り長い直線箇所に差し掛かると、私の車以外は走行していませんでした。いい調子で走行中、いきなり自転車に乗った高校生らしき者が車道に倒れ込んできたのです。
私は、咄嗟に反対車線に急ハンドルを切ってかわして難を避けました。正に、間一髪で人身事故を避けられたのです。今思い出してもぞっとします。
危機一髪と事故災害は紙一重です。難を避けて良かったと思わずに、周りの人へ共有することも大切です。そのためには、たくさんの経験談を集めてヒヤリハット活動を推進すれば、多くの事故災害は減らせるのではないでしょうか。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
先日45年前に入社した仲間と酒を酌み交わしました。
昭和48年入社当時の話で盛り上がり、愉快で楽しいひとときでした。
労働安全衛生法制定が昭和47年6月ですが、実質の運用は昭和48年からのようです。つまり、労働安全衛生法が発動したときに、入社したことになります。昭和48年は、オイルショックで日本経済に暗い影を落とした年でもあります。
戦後の日本は、高度成長期に入り労働災害が多発しました。昭和36年には6,712人の方が亡くなられました。この様な背景で労働基準法から枝分かれして労働安全衛生法ができました。
その後、この法律の効果もあり昨年で925人と減少しています。
しかし、別の言い方をすれば、働いている方で朝「いってきます」と言ったきり、ふたたび玄関に帰らなかった人が、まだ925人もいらっしゃるのです。
因みに労働安全衛生法制定からの45年間での死者は97,622人です。この45年間の代償として労働安全衛生法の各条文があります。「安全規則は、先人の血で書かれた文字である」と言われます。一つひとつの条文には、亡くなられた97,622人の思いが反映されているのです。
そのためには、トップダウンの施策と職場から湧き出てくる自主活動の融合が必要です。不幸な人や働き手を失い路頭に迷う家族を一人でも減らすことが私の目標です。
 
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
某社の階段の安全対策には感動しました。
箇所に手すりと手すりを必ず持って昇降するよう注意喚起表示がありました。併せて、昇降方向が床面に矢印表示されており感心しました。
階段での転落災害は、日常生活を含めて最も多く発生する災害の一つです。
階段の災害対策としてリスクアセスメントすれば、最も有効策として階段を無くすことが一番です。ハード対策で階段を無くす改善できても、世の中の階段を全て無くすことは不可能です。
逆に別の個所では安心や慢心から別のリスクを発生させてしまいます。本質安全化を考える時、この部分が安全の悩ましいところです。
災害発生個所や転びやすい所は、ハード対策は当然に必要ですがそれだけでは万全ではありません。人間の五感に訴えるような表示と正しい知識が必要です。
階段昇降では、昇るときより降りる時が数倍危険で、最後の1段での失敗が大半です。これは人の目線によるもので、最後1段の目線は床面前方に移動しているから見落としてしまいます。更に床面に着地時は、無事に降りた安心感と平面を早く歩く姿勢になっています。降りたところが斜面や水分があれば滑ったり、小さなゴミで躓いたりします。
最初と最後の段およびその先の平面が重要です。それが理解できれば、おのずと対策も見えてきます。
D社では、階段昇降時は必ず手すりを持つことを安全文化としています。『東京駅で手すりを持って昇降している人を見かけたらインタビューしてください。我が社の社員です。』と言われたことが脳裏に焼き付いています。
たかが階段、されど階段です。甘く考えずに手すりを持って階段を昇降しましょう。
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

ご安全に。
久し振りに非喫煙者の私が喫煙室へ入ることに成りました。
大企業ですので愛煙家も多くひっきりなしに出入りするのです。
昼食後の一服は至福の時間を感じているようで気持ちよさそうでした。私からみたら温泉につかっている自身の姿に重なりました。
愛煙家の権利と受動喫煙防止の両立は、難しい問題です。
さて、現状は出入り口や吸い込み口位置の問題等が見えました。何より定員オーバーなのか粉じん濃度や気流が十分ではありません。
やはり、点検や定期清掃等が疎かになり性能低下、併せて使用人数も増え十分機能していないのでしょう。多くの事業所はこんな感じと思います。
色々話を聞いていますとグループ内の親企業が健康経営を打ち出したとのことでした。チャンス到来です。健康経営に敷地内禁煙を打ち出せば願ったりかなったりです。
受動喫煙防止には、トップダウンの施策と体制づくりが最も大事だからです。
国会空転している中、遂に東京都は罰則付きの受動喫煙防止条例を昨日公表しました。廃業に追いやられるとの記事もありましたが本当にそうでしょうか。
たばこを吸わない人が被害を受けないための施策です。私的には外国の方を含めてお客が増えると思っています。
日本だけ片意地を張っても、世界の流れは建物内禁煙から敷地内禁煙へ向かっています。
この流れから零れないように事業所も健康経営を展開する必要があります。社員の健康づくりへ投資すれば生産性向上し更に強い企業にステップアップします。
そのためには敷地内禁煙へ向けて具体的ステップを決め実行あるのみです。今から実行しなければ数年後の敷地内禁煙なんて夢のまた夢です。
喫煙者とたばこを吸わない人が共存する社会の構築に向けての道は険しいです。
まだまだ格闘する日々が続きそうです。
 
▽田中安全衛生コンサルタント事務所

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